make de FURUNE
M14 HairSalon
場所は大阪府箕面市の新御堂筋に面した26階建ての建物の1階にある。マンションとは別棟で独立し、マンションへのアプローチに対して大きな開口部を持つ空間となっていた。アプローチから見える大きな壁は、内壁がエントランスを突き抜け外部まで延びた壁として扱い、うまく一体化させる為に内外共に大谷石を使い面をそろえる。また框のあった扉をガラス戸に換えることで奥行感も強調できた。

 内観は大谷石の壁の存在に負けない素材として、米松の30センチ巾のフローリングを張り、固くなくそして軽く浮かない存在感を持たしている。その他の壁は、鉄・漆喰・木と様々な素材をバランスよく配置し、ひとつひとつのピースとして成立させ、全体にも違和感なく溶け込ましている。鏡・ガラス棚・レースカーテンも同様にオブジェのように点在させている。 今回は、クライアントの持つ高い技術力の質を求め来る顧客に応えるべく、ひとつひとつの素材を吟味し構成した結果である。

僕自身はマンションのアプローチからみえる空間構成はインテリアというよりランドスケープとして見えるように当初から考えていた。大谷石を選んだことで、その壁は以前からそこにあったかのように溶け込み、マンションの住人たちにも馴染んでいる。(長井)